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山口さんから学んだ大切なこと

ろりぽっぷ 1009号 2017年1月20日

ろりぽっぷ1009号

暮れに山口牧場の山口盛久さんが亡くなられたとのお知らせが入りました。またろりぽっぷにとって大事な人を失いました。昨年6月18日に年中組が牧場を訪れたのが最後になってしまいました。
今号は山口さんをいたみ、これまでのふれあいをたどってみたいと思います。

山口牧場は入口に看板がなく、門扉も柵もありませんが、何とも言えず心地良い空気が流れていて、山口流のマジックにかかったような気分にさせられるから不思議です。
山口牧場の山口盛久さんとの出会いは、動物が放し飼いになっている牧場があると聞き、訪ねた16年前のことです。柵のない草っぱらに、山羊やアヒル、ニワトリがあちこち歩き回っている自由な雰囲気は、今までにない衝撃的な世界でした。山口さんの、頭で考えるよりはまずは体験してみる、という考えに共鳴しました。そして、何より園の近くにこんなに素晴らしくてワイルドな体験が出来る場所があるということは、本当にラッキーなことでした。
以来、山口さんとは気の合う隣人としてお付き合いさせていただきました。毎回、ワクワクを仕掛けてくださった山口さん。発想のユニークさと、子どもたちを喜ばそうという思いには、いつも感心させられました。
これまでには、朝絞めたばかりのニワトリをさばいて、ささ身の刺身を子供達に食べさせてくれたり、有精卵をヒヨコにもなるよとみんなに分けてくれたり、手作りコンニャクを食べさせてくれたりと楽しませてもらいました。

ただ者ではないと思っていた山口さん。彼にはどうやら独自の憲法があるようです。「埼玉日報」創刊60周年企画『いま、埼玉を生きる』から抜粋して紹介させていただきます。

山口牧場の憲法第一条は、「自分の身は自分で守れ」。(馬やトラクターに)乗って落ちるのがいやなら、落ちないように自分で方法を考えるしかない。つまり第二条「習うより工夫しろ」。
山口さん自身、物を習ったのは職業訓練校で習った溶接だけ。車や農機具の修理から家の補修まで、果樹の接ぎ木も自分の手で工夫してきた。
そして最終第三条。「泣く子に構うな。逃げる馬は追うな」。両方とも構わずにそっとしておけば、あちらから寄ってくる。その時に手を差し出せばふれ合いが生まれる。
4人兄弟の長男に生まれながら、1人だけはみ出して人生を始めた山口さん。1つだけ他人に自慢できることがある。それは「いっぱい失敗した」こと。そして、その失敗から、1つ大きなことを学んだ。「生きるのは知識ではなく知恵」ということ。しかも、その知恵を1番身につけているのは、実は文字を知らない動物たち。
だから、「動物に学べ」と山口さんは言う。「そして、もっと生きる力を身に付けろ。それが身に付けば、どんな時代が来ても負けない。いや、負けることにびくびくして、少なくとも明日の夜明けにひるむことはない」。

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